こんにちは。”自分の未来”が描けないあなたのライフコーチ 大坂和美です。
普段、子育て優先の毎日を過ごしていると、母という役割が自分の人生のすべてのような錯覚に陥ることはないでしょうか?
私自身、3人の子供が全員未就学児だった頃、自分だけのリフレッシュタイムが1日に30分か40分あれば万々歳という状況で、私の人生は子どもの母親としての人生しかないの?と何度も嘆いたものです。
でも本当は…
母であることも妻であることも組織の一員であることも、それぞれの人生の領域における役割でしかなく、その役割の真ん中には「わたし」が存在しているはず。
日常に追われ自分を見失いがちな時こそ、それを心に留めておきたいなと思うのです。
そして、ライフコーチになった今の私が、自分を見失っていたかつての私に「これ、やってみたら?」とおススメしたいのが、ワークシート「人生の輪」です。
コンテンツ
「人生の輪」とは?

「人生の輪」とは、人生の代表的な8つの領域において、今どれくらい充実しているのかを10点満点で自己評価するツールです。
人生の輪を使うことで、どの領域について自分が満足しているのか?あるいは満足していないかを、一目で理解することができます。
さらに、自分にとっての10点満点はどのような状態なのか?最高に充実している状態とはどのような状態なのか?を思い描く上でも役立ちます。
「人生の輪」こんなあなたにおススメ!
・毎日なぜか心が満たされない
・日常生活に追われ自分を見失っている
・妻や母としてだけじゃなく、私の人生を生きたい
・何がやりたいのかわからない
そんな方こそ、ぜひ「人生の輪」を通して、自分自身の状態を可視化してみることをおススメします。
人生の代表的な8つの領域
「人生の輪」は、以下の人生の代表的な8つの領域で構成されています。
1.仕事・キャリア
2.お金・経済
3.健康
4.家族・パートナー
5.人間関係
6.学び・自己啓発
7.遊び・余暇
8.物理的環境
私はコーチングを受け始めた時にはじめて、人生の代表的な8つの領域に意識を向けました。
普段は
1.仕事・キャリア
4.家族・パートナー(子育て)
8.物理的環境(家事)
にばかり意識を向け、たとえば「健康」について思いを巡らせることなんて皆無でした。
まずはそもそも、人生には代表的な8つの領域があることを意識することが大事だな、と実感しています。
「人生の輪」の使い方
①今の満足度は?

「人生の輪」の使い方①は
今どれくらい充実しているのかを10点満点で自己評価する です。
「人生の輪」の輪の中心が「0」、外輪を「10」として、それぞれの領域に対する今現在の満足度を10点満点で自己評価し、その点数に合わせて弧を描きます。
その弧をつなげて描いた新しい輪が、一人ひとりの「人生の輪」です。
言わばそれが・・・「わたし」の現在地。
満足度を何点と評価するか、その感覚は人によって様々なので、〇点だから満足度が高い/△点だから満足度が低い、と一概に決めつけることはできません。
大事なのは、自分がその点をどう捉えているのか?ということ。
そして…
1点以上の点数がついているのであれば、何かしら満足している部分もある、ということ。
自分は何に満足しているのか?
「ない」ものではなく「ある」ものを知ることも、今の満足度を確認する上で大事なことだと、私は思っています。

上の図は、現在の私についてですが、この点数をつけてみて感じたのは
・人間関係はおおむね満足。有り難いな。
【家族・パートナー】【人間関係】
・家族で過ごす時間は楽しいけど、一人の時間が少ないな。
【遊び・余暇】
・家は気に入っているけれど、子どものおもちゃが多すぎ。
【物理的環境】
あたりでした。
②10点満点はどんな状態?

「人生の輪」の使い方②は
自分にとっての10点満点はどのような状態なのか?最高に充実している状態とはどのような状態なのか?を思い描く です。
「○○があれば最高の状態」と一概に決められるものではありません。自分にとっての10点満点/最高の状態を思い浮かべてみることが大事です。
各領域ごとに思い浮かべてみるのも良いですし、満足度を上げたいと思う領域を絞って考えるのも良いかもしれません。
③何から始められそう?

10点満点の状態を明らかにしたら、今度は、満足度を10点の状態に近づける為に
・何から始めたい?
・どんな行動ができそう?
・今すぐにでもやりたいことは?
というようなことを考えていきます。
たとえば…
・気になっていた箇所の掃除をしてみる
・行ってみたかった場所に行ってみる
・健康診断の予約を入れる
そうすることで、人生全体の満足度が少しずつ上がっていきます。
「人生の輪」で Let’s セルフコーチング!
いかがでしたでしょうか?
「人生の輪」はシンプルでありながら、自分の現在地を確認し、最高の状態に向けて行動を始めるための、とても有効なツールです。
ただ、それ以上に私自身が実感したのは、日常生活に追われがちな中、「人生の輪」を描く時間を創り人生を俯瞰して見る、ただそれだけで、自分の気持ちが満たされていくこと。
今生きている人生は、母だけでも妻だけでもない「わたし」の人生なんだと立ち返ることができるだけで、身体の内側からエネルギーが沸いてくることを実感しました。
まずはそこから!あなたも、そんな時間を創ってみてはいかがでしょうか?
【参考書籍】
『コーチング・バイブル』(ヘンリー キムジーハウス/キャレン キムジーハウス/フィル サンダール著 CTIジャパン訳 東洋経済新報社)