本当にやりたいことを見つけるための5つの心得

こんにちは。ライフコーチ大坂和美です。

このコラムでは、キャリア継続を断念し子育て中心の専業主婦生活の中で、いつしか自分のことが全く分からなくなった私自身が、本当にやりたいことを見つけ、一生続けたいと思うライフワークに出会うまでに心得た5つのことを、経験談としてお伝えします。

正解探しは、もうおしまい

まずはじめに、私自身がズシリと受け取った衝撃の事実。

それが…「この先の人生に誰かが決めてくれる正解はない!」ということ。

学校を出たら就職して、一定期間働いたら結婚して、出産、子育て。それまでの人生を、社会が認めた「これが正解」というレールの上を歩くように生きてきた私は、いつもどこかで、誰かが「次の正解」を提示してくれるのを待っていたような気がします。

しかし、よくよく考えてみると、この先の人生に唯一無二の正解はないのですよね。

子育てがひと段落した後も、専業主婦としてPTAや地域のボランティア活動に精を出す道もあれば、パートやフルタイムの正社員として復帰したり、起業する道もある。

その道は、ひとりひとりが自分の置かれた状況や自分の望みに沿って自分で決めていくもので、誰かが「これが正解」という唯一の答えを示してくれるものではありません。

私はそのことに気がついた時、とても不安になりました。

夫が「フルタイム正社員で復帰してほしい」と言ってくれたら、こんなに迷うこともないのに…と思っていたほど「自分で決める」ことに慣れていなかったのです。

でも、この先の人生に誰かが決めてくれる正解はない、というのは、裏を返すと、この先の人生をどう創っていくか自分で自由に決めていける、ということ。

いや本当は、ずっと前から、それを決めるのは自分だったはず。

けれども私は、誰かが決めた正解に向かって進めば、なんとなく満たされたような気持ちになってしまい、本来のあり方を見失っていたのです。

損得勘定に要注意

この先の人生をどう創っていくかは自分で自由に決めていける、ということに気づいた私は、やりたいこと探しを始めました。

人生を通してやりたいことってなんだろう?せっかくなんだから一生続けたくなるようなことを見つけたいし、子どもとの時間も大事にしたい…

子供を寝かしつけた後、スマホ片手に「資格」「在宅」「子育て」などのワードで検索しながら、興味のある団体の資料を取り寄せ、まずはじめに本格的に取り組んだのが、社労士の資格勉強でした。

企業での人事労務の経験が4年ほどあったので、それを活かせるんじゃない?国家資格だし、いつか会社員として復帰した時に役立つんじゃない?

そんな狙いがあったのです。

その後も、子供の体質改善の為にマクロビや食養、米粉料理の資格を取ろうと思ったり、しまいには自宅で仕事できたら良いからとWEBデザイナー養成講座に通ったり・・・まぁ本当に色々と、お金と時間を投資しました。

しかし、結局はどれも続かずじまい。

それはなぜだったか?

驚かれるかもしれませんが、なんというか、楽しくなかったのです。

「楽しくなかった」それが本音、、だから続きませんでした。

今思い返すと、経験が生かせそうだとか、国家資格だからとか、子どもの為に役立ちそうだとか「この資格を取っておいて損はないよね」と損得勘定を働かせて、楽しいと思えないものを必死に学ぼうとしてたのです

でも、純粋に楽しいかどうか、ワクワクできるかどうか…それって本当に大事ですよね。

本当にやりたいかどうかは、頭ではなく心で感じるものなのだから。

「やりたい」に大小をつけない

損得ではなく、純粋に楽しいかどうか、ワクワクできるかどうか?それが基準だと理解できても、やりたいことが突然降ってきたわけではありません。

なぜなら、長らく自分のことを置き去りにしてきた子育て生活の中で、自分の心が何を楽しいと感じるのか?何にワクワクするのか?その感覚が相当鈍っていたのですから。

だからこそまずは、小さなことから自分の心に従って行動すること心のアンテナが立つものをとりあえず、やってみることから始めました。

たとえば

・子供のご飯は作るけど、私は好きなパンを買おう
・このデザートも、こっそり買っちゃおう
・今日のお散歩ルートは、こっちを選ぼう
・子どもが寝た後に、好きな入浴剤でお風呂に浸かろう
・文房具を買うなら、あのお店に行こう

日常の生活の中に転がっている

「これ、やってみたいな」に大小をつけないで、今の自分にとって叶えやすい所から、叶えてあげる

それを積み重ねることで心のアンテナを立たせる感覚が蘇ってきたのです。

とりあえず、やってみる

日常生活の些細なことを通して心のアンテナが立つ感覚が得られるようになってくると、やってみたいこと/やりたいことが、いくつか浮かんでくるようになりました。

気になる講座が目に留まったり、この場に参加してみたいな、という想いが沸きあがってくることも。

私の場合、当時から食物アレルギーの子と親の交流サークルを主宰していたのですが、広域で子育てサークルが複数集まる会合があると聞いて、思いきって参加してみたり、ずっと行きたいと思っていた遠方の遊び場に子ども達と行ってみたりしました。

それが将来の何に繋がるのか?はひとまず置いておいて

自分の心が楽しそう!ワクワクする!と反応したものを、とりあえず、やってみたのです。

とりあえずやってみると、ただ考えていた時とは違う、新しい景色が見えてきました。

それは「楽しかった!」の時もあるし、「うーん、違ったかな」という時もあります。

いずれにしても今とは違う景色がそこにあったのです。

「やりたいことが手っ取り早く見つかれば良いのに」「これだというものが転がっていれば良いのに」そこで焦りは禁物。

「楽しそう」「ワクワクする」を行動に移してみて、楽しそう♪だけで終わらせないことがポイントだと思いました。

迷ったら、普段選ばない方を選ぶ

もうひとつ、私がやりたいことを見つける為に大切にした視点、それが「迷ったら普段選ばない方を選ぶ」ということ。

私たちは日々あらゆる選択を繰り返して生きています。

「朝ご飯はパンorごはん」
「今日の服はこれ」
「会社には電車で」

ルーティンだって、実はすべて自分が選択しています。

それを、無難な方ではなくワクワクする方を選んでみる。

いつもとは違う新しい道を選んでみることを大事にしました。

普段選ばない方を選ぶことで、これまでの自分だったら出逢わないような情報を新しく得られ、それが、本当にやりたいことに繋がっていることがあるのです。

私の場合、第三子が1歳になったタイミングで、興味のあったコーチングスクールに通うことを決めました。

月に1回の集合トレーニングの為に、子ども達を終日夫に預けての外出。

毎週金曜日夜22時からはオンラインでのトレーニングもありました。

「そんなの無理じゃない?」

そう思って断念するのがいつもの私でしたが、当時、コーチングを受け始めて5か月。

もっと学びたい!もっと深めてみたい!という気持ちを信じて、普段選ばない道を選ぶことにしたのです。

それが、私にとって人生をかけて取り組みたいと思うライフワークであるコーチングとの出会いとなりました。

その後、コーチングに魅了された私は、学びの一環でクライアントを持ちコーチとして関わる経験をする中で、ライフコーチとして生きたいという気持ちを高め、セッションを重ね、スクールの認定コーチ資格や、国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ(ACC)資格を取得。

子ども中心の生活を送りながら、ライフワークとしてクライアントさんんとセッションする生活を送っています。

 まとめ

いかがでしたでしょうか?

これはあくまで私自身の経験をもとにした心得ですが、同じように子育て中心の生活の中で、いつしか自分のことが全く分からなくなった方が、本当にやりたいことを見つけたいと思った時の参考になれば幸いです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

大坂和美

自分の未来が描けないあなたのライフコーチ。国際コーチ連盟アソシエイト認定コーチ(ACC)。ライフコーチワールド認定コーチ。重度食物アレルギーを持つ我が子の子育てに専念するためキャリアを断念し専業主婦となった経験から、育児等を理由にキャリア継続を断念し子ども優先で生きてきた女性が、子どもも自分も大事にしながら自分らしい生き方を実現することを、コーチングを通して支援している。